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New diagnostic criteria (2023) forslowly progressive type 1 diabetes (SPIDDM): Report fromCommittee onType 1 Diabetes inJapan Diabetes Society (English version)

Vol.:(0123456789)1 3Diabetology International (2024) 15:1–4 https://doi.org/10.1007/s13340-023-00679-1


SPIDDMの診断基準が新しくなったようです。インスリン依存状態でない場合はprobable という新しい定義になるらしい。

自己抗体も種類が増えたようですが、こうなると抗体ごとの有用性が気になってきますが、その点については今日の論文では扱っていなかったです。

ZnT8抗体は現時点では保険収載はないものの、今後の新しい自己抗体として期待されているのでしょう。

notebookLMで要約しchatGPTで修正しています


SPIDDM(緩徐進行性1型糖尿病)の診断基準は、2023年に以下の点が変更されました。

1. 抗体検査の対象拡大

  • 2012年基準: グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)抗体、島細胞抗体(ICA) のみ対象。
  • 2023年基準: IA-2抗体、ZnT8抗体、インスリン自己抗体(IAA) を追加。IAAはインスリン治療開始前に測定必須
    → より多くの自己抗体陽性患者を早期発見できる可能性。

2. C-ペプチド検査の重視

  • 2023年基準: **SPIDDM(確定)**の診断には「インスリン治療が必要」かつ「空腹時C-ペプチド0.6ng/mL未満」が必須。
  • 以前はインスリン非依存でも抗体陽性なら診断可能だったが、新基準ではインスリン分泌低下が重要視される。

3. ケトーシス・ケトアシドーシスの評価

  • 2023年基準: 診断時にケトーシス・ケトアシドーシスがないことが原則
  • 例外としてソフトドリンクケトーシス、甲状腺疾患の合併などを考慮。

4. 「SPIDDM(疑い)」の概念導入

  • 抗体陽性だがインスリン治療が不要な患者は「SPIDDM(疑い)」と診断。
  • スルホニル尿素薬は推奨されず、DPP4阻害薬が進行抑制の可能性あり

これらの変更により、診断精度の向上、適切な治療選択、より早期の介入が可能となりました。

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