Dr.ぴろ 総合診療医
はじめまして、総合診療医のぴろです。日々の勉強のモチベーションのために
ブログを始めてみました。総合診療医とはどんな医者なのか、健康でいるには
どうすればよいのか、日々学んだこと、疑問に感じたことなどを綴ります。
総合内科医から総合診療医へ
簡単な自己紹介です。私は3年間内科医として働き、総合診療科に移りました
総合診療医としてはまだ2年目の駆け出しで、その前は総合内科医として急性期病院で救急・入院患者を診療していました。
内科医時代は忙しく、自分自身の健康が疎かになってしまいました。睡眠不足、運動不足、食事は一日2食になってしまい、それもコンビニでサッと済ませるだけ。最初の1年で体重が12㎏痩せ、その後2年で10㎏太りました。
多くのことを学んだ貴重な内科研修でしたが、その代償として内科医になる前と後で、自分が老いたと感じました。体重は変わらないように見えますが、明らかに筋肉が衰え、疲れやすくなり、なによりも見た目で老いたのです。
実はタニタの体重計で実際に身体年齢を測定していました。内科研修前は実年齢 -2歳 だったのに、研修後には +2歳になり、3年という期間で実質体は7年分老いていたのでした。
まずは自分の健康から
正直にいうと、3年の内科研修で老いたことをとても後悔しています。若さは取り戻せないのだなと、いまになって思います。ごく当たり前のことで、おそらくほぼすべての人がいつかは感じる喪失感なのでしょうが、ショッキングでした。
年齢を重ねることがこんなに寂しいとは。昔の自分が、こんなに恋しいとは。
内科医時代の反動から、総合診療医になってからは自分の健康を保ちながら働くことを意識するようになりました。食事、運動、睡眠。当たり前のことから始めていきたい。そしてそれが、どの程度健康にいいのか、論文までさかのぼって説明できるようになりたい、そんな思いでブログをはじめてみました。
病気の治療と、健康は違う
内科医のときには、疾患に対して定まった検査方法があり、治療方針がありました。病気に対する診断と治療については世界中で研究が日々行われ、その蓄積によりゴールドスタンダードがあり、むしろそれから外れる時には厳格に理由が求められました。
もちろん、何が健康になるかの研究があり、その蓄積で正しいことは定まっています。ですが、実際に健康になるために行動できるかは、その人次第になります。正しいことを伝えれば患者さんが健康になるわけではなく、また患者さんも健康に過ごせない理由があります。
毎日運動して、野菜と肉をバランスよく食べて、リラックスした状態で十分な時間睡眠をとる。それができない理由が人それぞれにあります。
八百万の健康法
八百万という言葉は「八百」と「万」に分かれるそうです。
「八百(やお)」は、数が極めて多いこと
「万(よろず)」は、様々であること
全員に当てはまるような王道の健康法を知ることはもちろん大切です。ですが、それがすべての人で実践できるとは限らない。また、場合によってはその人にしか当てはまらない健康法があるかもしれない。
多種多様な方法の中から、一人一人に合った、実践できる健康法を探す、そんな総合診療医を目指します。
読んでくださった方が健康になるお手伝いができればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
2024年 猛暑の夏の中で